クラニオ体験のこと。

先日(もう2週間たつんだけど)、クラニアル・セイクラル療法を受けてきたので、遅くなったけれどそのことを書いておきます。
ラニアル・セイクラル療法を知ったのは、マーマーマガジンの連載“クラニオ日記”からでした。書かれているかたはカワムラタマミさんというアロマセラピスト。
その連載が、1冊の文庫本にまとまって発売されたのが4月の中頃で、カワムラさんの文章が好きなわたしは早速買って読んだのです。

からだはみんな知っている はじめてのクラニアルセイクラル・セラピー (祥伝社黄金文庫)

からだはみんな知っている はじめてのクラニアルセイクラル・セラピー (祥伝社黄金文庫)

あ、web版マーマーマガジンでもカワムラさんの文章が読めますよ→http://murmur.frame-works.co.jp/column/cranio01.html
ここで、クラニアル・セイクラル療法について。

ラニアルセイクラル(頭蓋仙骨療法)とは、19世紀末に、ウイリアム・サザランドによって開発されたもので、脳と脊髄を覆っている硬膜の中の脳脊髄液の循環をうながし、全身の呼吸を整えるというものです。
実際には、5グラムタッチと呼ばれる10円玉1枚分のごくごく微弱な圧を手でかけて、脳精髄液の水圧システムのリズムに働きかけ、本人の自然治癒力の発動のきっかけをつくります。あくまでも、からだを整えるのはクライアント本人、とクラニアルセイクラルでは考えられています。                〜『からだはみんな知っている』より引用

「へぇぇ、不思議なものだなー。気になるけどなー」と思っていたわたし。
数日たって、たまたま見かけたかたのツイッターのツイート(つぶやき)に、「クラニアルセイクラルを受けてきました」とあったのです。
「へー、実際に受けてきたひとかぁ!偶然だなぁ」と思いつつ、その時は何もアクションを起こせなかったのですが、少したって「そうだ!どこでそれを受けてこられたのかなぁ。聞くだけでも聞いてみよう」と思い、そのかたに直接メールさせていただきました。
施術を受けたというサロンを親切に教えていただき、サロンのHPを拝見して「これは、1度受けてみたいなぁ」と思うまでに時間はかかりませんでした。


施術は、自分はただベッドにあお向けになっているだけ。
セラピストSさんに「施術は足から始まって、仙骨、肩、頭という順番で行いますが、ひとによっては頭までは辿りつかないこともあります」と言われる。
結果、わたしの場合は肩まで、でした。Sさんによると、足の段階で、緊張がかなりあったので、足の施術が長かったのだそうです。
Sさんは、その部位をただ押さえてるようなのに、少したつと、わたしのおなかはキュルキュルしてきて、かなり大きな音が!なんだろう、からだの内側が活性化する感じとでもいうか。
そして、目は覚めてるんだけど、何か意識はふわーっとした感じ。で、からだがその圧に次第になじんできて、そうすると、内側からぽーっとあったかくなってくる。うーん、言い換えると、からだの内側が水をふくませたスポンジだとすると、それがゆーっくり膨張して、外側になじんでいく感じがしました。
頭の中はというと、いつもどこからか湧いてくる雑念が、いつものように頻繁には湧いてこず…湧いても頭の中に停滞しないで、思いきりよく、サッと頭から消え去るような状態。頭の中が白い感じがしました(ヘン?)。
時間の感覚がまったくなくて、どのくらい時間がたったのかなんなのか、よくわからなくなりました(笑)。
「終わりですよ〜」の声にハッとすると、はげしくトイレに行きたい自分を発見(笑)。少し休んでからトイレに行って時計を見たら、施術開始から1時間20分くらいたっていて「えっ、もうこんな時間?」と驚きました。
いやー、おもしろかった。普段感じられない世界を旅してきた感じ(笑)。
その日はずっと、足が暖かかったです。


施術後、何かが劇的に変わる!ってわけじゃなかったけど(ひとによっては、怒りだったり悲しみだったり、閉じ込めていた感情がばーっと出てくることもあるみたいです)、自分のからだにこれほど意識を集中したのは生まれて初めてだったから、新たな世界の扉を開けたような気になりました。
もっと、こころだけでなくからだにも意識を向けないと!とやっと気づいた気もして。