殺人現場を歩く

殺人現場を歩く (ちくま文庫)

殺人現場を歩く (ちくま文庫)

昨日、ちがう文庫の本をさがしていて、呼ばれてしまった一冊(笑)。どうも、ちくま文庫の新刊には弱いわたしです(笑)…。
この本、ふとタイトルが目に入って「むむっ!」と思い*1、次に、帯に“解説:角田光代”とあったので、購買意欲がぐぐんと上がって買ってしまったのだった。

出てくる殺人現場は、「あぁ、あの事件…!」と、聞けばすぐに思い出す、記憶に新しいものばかり。綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件、宮崎勤事件(連続幼女誘拐殺人事件)、東電OL殺人事件、などなど。
それらの事件の概要と、現場の写真が掲載されている。
ナーバスついでに読み進んだけど(笑)、どれもその、殺人現場という、いわば非日常であるはずの風景に圧倒されてしまった。
殺人事件というと、犯人がその事件に至るまでの軌跡に思いを馳せてしまうことが多いけれど(また、そこに興味もいくことが多いよね)、こういう切り口もあったのだなあ。
作者のあとがきより。

本書は、テキストと現場写真を融合させ、読者を可能な限り殺人事件が起こった現場へ誘うことを最大の目標とした。

読み応えがあって、おもしろい本だった。ナーバスだった気分も、少々上昇したわん(笑)。
この本の続編ともいえる本(→)殺人現場を歩く2 undercurrentもとても気になるので、忘れないようにここに書いておきます。続編では、青森から長崎まで広域の20の現場に足を運んでいる、とのこと。

*1:ハイ、ナーバスな気分だったのです。以前の購買パターンを思い返してみても、ナーバスになってる時はこういう本に呼ばれてしまうことが多い。不思議なんだけど。